お葬式における家族葬の位置付け

家族葬という言葉は近ごろほとんどの人が耳にしていますが、具体的にどのようなお葬式なのかとたずねると明確に説明できる人はかなり少ないです。多くの人は、家族という言葉が入っているのだから身内や親しい人だけで略式にお葬式を済ませるのだと考えています。ではどのような祭礼にのっとって行うのかとなると、わからなくなってしまう人が多数です。それは、お葬式の種類について混同してしまっているのが原因です。

お葬式の種類として家族葬を考える前に、まずお葬式は形式と規模という二つの分け方をします。形式というのは、仏教徒なのかキリスト教徒なのかというように、その家あるいは故人の信仰する宗教によるお葬式のスタイルを指します。日本の場合はどの宗教や流儀のお墓に入るのかでお葬式の様式が決まりますが、無宗教という立場を貫きたいのであれば形式は遺族側の自由となり、自由葬と呼ばれています。
対して規模とは、一般葬にするか密葬にするかというように、どのくらいの人数の方に参列してもらうかで決まります。ですから家族葬とは、お葬式の規模の一つということになります。

したがってお葬式について考える場合には、どの宗教の祭祀儀礼で執り行うのか、誰に声をかけるのかの二点がポイントになります。お葬式の流れはそれぞれの宗教で決まっておりますので,無宗教以外で簡略化することはできませんが、参列者の人数は遺族側が決定します。家族葬について知らない人は、自由葬と混同してイメージしている場合が多く誤解を招きがちですが、たしかに小規模であれば自由葬を選択しやすくなります。